言語聴覚士に求められるもっとも大事なスキルは、コミュニケーション能力です。
言語聴覚士は、話す・聞く・うまく飲み込めない患者をサポートし、機能改善や向上、維持を目的にリハビリを行います。小さな子どもから高齢者まで、さまざまな年代の患者を担当するのが特徴です。
また、チーム医療の一員として医師や看護師、福祉関係者といった他職種と力を合わせ、リハビリを進めていくことになります。日々、さまざまな人と接するため、誰とでも円滑にコミュニケーションが取れるスキルが不可欠です。
さらに、言語聴覚士が担当する患者は話したり、聞いたりする能力に問題を抱えており、意思疎通が難しいケースも珍しくありません。そのため、患者は自分の思いが相手に伝わらないことに大きなストレスを抱えがちです。
そのような苦しみを理解しつつ、何を伝えたいのか、何に困っているのかなど患者の気持ちを的確に把握する、観察力や洞察力も求められるでしょう。
言語機能や聴覚機能、嚥下機能は一朝一夕には改善しないので、忍耐強くサポートを続ける意欲も重要な資質の一つと言えます。
しかし、コミュニケーションに関する優れた能力だけでは、言語聴覚士としては不十分です。言語機能や聴覚機能、嚥下機能に関する最新知識を、常に学び続ける向学心も求められます。
医療や教育・福祉といったさまざまな分野では、日々最新の情報がアップデートされています。国家資格の取得者として絶えず学び続け、患者に最適なサービスを提供する専門性の高さも求められるでしょう。
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